食べログがチェーン店であることを理由に一律評点を下げたことについて東京地裁が独占禁止法違反を認定しました。

食べログの「不当」な評点調整、秘密のアルゴリズムが明らかに:朝日新聞デジタル (asahi.com)

訴訟では、焼き肉・韓国料理チェーン店「KollaBo(コラボ)」を展開する「韓流村」(東京)が、食べログの運営会社「カカクコム」(同)を訴えた。韓流村は、独自の調査をもとに「2019年5月に、チェーン店であることを理由に点数を一律に下げる不当なアルゴリズム変更が行われ、損害を被った」と主張した。東京地裁は昨年6月、変更が独禁法違反(優越的地位の乱用)にあたると認め、食べログ側に3840万円の支払いを命じた。

判決が重視したのは、食べログが評点について「投稿者の主観的評価をもとに算出した数値」として公表している点だった。今回の変更は、料理の味やサービス内容ではなく、「チェーン店かどうか」を判断基準にした調整だ。しかも対象店に事前に知らせることはなかった。判決は、対象となった店舗にとって「今回の変更で得られる直接の利益はうかがわれない」とも言及。「あらかじめ計算できない不利益を与え、合理的な範囲の負担にもとどまらない」として、掲載店に対して優越的な立場にある食べログによる「不当な変更」だったと判断した。

東京地裁の判決はもっともなのですが、原告の下記コメントがひっかかってます。これが本当かつ意図的な操作だとしたら闇深いです。私も食べログを使って会食場所探すこと多いので他人事に感じない記事でした…。

同社の任和彬(イムファビン)社長は「どんな評点調整がなされたのか、一般利用者や掲載店舗がやっと知ることになった意義は大きい」と話す。「0・1点下がるだけでランキングは大きく変わる。このアルゴリズムの運用が約4年たった今も続き、損害が生じ続けていることを知ってほしい」不可解な点もある。任社長によると、韓流村やライバルチェーンの運営する一部の店が、今回の調整対象になっていないとみられる、という。判決によると、食べログ上でチェーン店は、サイト内の「飲食チェーン一覧」リストに掲載されている。記者が確認したところ、23年2月17日現在で5978系列が登録されているが、任社長は「網羅的に登録されていない」とみる。「チェーン店というだけで評点を変えるのは不当な差別だが、チェーン店でも対象の店とそうでない店が混在していれば、二重の差別を受けていることになる」と任社長は指摘する。

食べログを運営するカカクコムの株価は報道を受けてか下落しています。