JETROより100ページ超のCSRDに関する説明資料がリリースされました。これからCSRDの実務に着手する必要のある方々にとっては、とても良くできた資料だと思います。やや難解ではありますが、わからない箇所はWebで調べて読み返しつつ、CSRD実務と並行して取り組めれば、早く吸収できると思います。CSRDは横断別テーマが2テーマ、トピック別テーマが10テーマのためまともにやるとGAAP分析で1,000個以上あるデータポイントに目を奪われ、時間を使って勉強/業務をしても、CSRDの本質が理解できず徒労に終わるケースが企業側だけではなくコンサルティング会社側でも見うけられます(私も理解できてるか自信ないです…)。この資料は細かいことを覚えるのではなくCSRDの本質を理解するという趣旨でぜひご活用頂きたいです。作成されたEYはここまでノウハウを出すとは太っ腹ですね!とてもありがたいです。
CSRD適用対象日系企業のためのESRS適用実務ガイダンス(2024年5月) | 調査レポート – 国・地域別に見る – ジェトロ (jetro.go.jp)
◎ESRSは4×3×3である。
◎ESRS2とテーマ別基準との関係性はこの図で整理するのがお勧めです。体系立って整理しないと1,000個以上あるディスクロージャーポイント地獄にはまり、わけわからなくなり、疲れ果てます…。
◎プロジェクトの進め方は下記表を参照ください。実務がこなれていないため、#3において重要性低いので開示パスできる領域がほとんどなく(せいぜい移行措置くらい)、保守的に実務が進んでいるケースが私が知る限り多いです。JSOX導入初年度と同じ現象で、日本人はやりすぎてしまう傾向あるんですかね…。
◎こちらが重要性を評価するフローになります。
◎サブトピック、サブサブトピック一覧は以下の通りです。
経理財務のためのサステナビリティ情報開示最前線~CSRDの本場欧州ドイツから 第2回 ESRSの概要と対応ロードマップ – PwC – CFOニュースPlus (cfonewsplus.com)