化学大手の業績が悪化しています、理由は以下の通り。

1.昨夏までの資源高を石油化学製品に転嫁するのが遅れていた。

2.アジアおよび欧州が需要減退した。

資源高転嫁遅れと需要減 化学4社が下方修正: 日本経済新聞 (nikkei.com)

特に石化製品事業が利益を押し下げているとのこと。ちなみに石化製品事業とは、ざっくり申し上げるとコンビナートでエチレン等作ってる事業です。汎用品が多く採算性が低いため、三菱ケミカルHDは石油化学事業の分離を検討しています。しかし、再編の障壁は高く時間がかかっています。

三菱ケミカルG、石化事業の分社化先送り 再編の壁高く: 日本経済新聞 (nikkei.com)

それにしても信越化学の強さは異次元ですね。石化製品事業を手掛けておらず、付加価値高い事業に絞って事業展開しているとはいえ、この数値はそれだけでは説明できない事業の力強さを感じます。やはり先日ご逝去された金川氏が作り上げた社風の影響も大きいかと。

金川流「脱出速度」今こそ: 日本経済新聞 (nikkei.com)