世界の中心が欧米からアジア(中国、インド)に移るのは歴史が証明している、という記事です。アンガスマディソンの調査引用が興味深いです。

アジア中心の世界は必然 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

英経済学者の故アンガス・マディソン氏によると、1820年の西欧の人口1人当たりの実質国内総生産(GDP)は東アジアの2倍強だった。その差は1950年には6.5倍に広がったが、2018年には2.4倍と2世紀前とほぼ同じ水準に戻った。1820年当時、アジアは世界GDPの61%を生み出していたのに対し、西欧はわずか25%だった。1950年にはアジアの比率は20%に下がり、西欧は26%に達した。だが2018年には、西欧は15%に下がり、アジアは48%に回復した。ユーラシアでのアジアと欧州のバランスは大きく変わったが、世界におけるユーラシアの比重はどう変わったのか。過去2世紀の間に北米と南米のGDPと人口が急増し、サハラ砂漠以南のアフリカの人口も大きく増えたため、ユーラシアの比重は低下した。それでもなお、ユーラシアは人類の中心地だ。世界総人口に占めるユーラシアの人口は1820年の91%から下がったとはいえ、2018年は依然として72%だった。世界GDPに占めるユーラシアの比率も1820年の92%から低下したが、2018年は70%だった(残りの大部分は当然のことながら、北米が占める)。重要なのはアジアが19~20世紀初めにかけて経済的地位を相対的に急落させたにもかかわらず、東アジアがけん引役となってそれを回復させた点だ。

アンガスマディソンの「世界経済史概観」はここ2000年の世界のGDP推移を示しておりとても面白いです。

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