最近新聞でよく目にするようになった”GHGプロトコル”について纏めました。下記リンク先の記事がよくまとまってたのでこちらの記事を引用させていただきます。
温室効果ガス排出量算定の国際的スタンダード「GHGプロトコル」とは | アスエネメディア | 環境情報を基礎から解説するサイト │ アスエネ株式会社 (earthene.com)
GHGプロトコルとは、アメリカのWRI(World Resource Insitute)と、事業者の世界的ネットワークWBCS(World Bisiness Council for Sustainable Development)が作成した、事業者の※GHG排出量を算定・報告するにあたっての標準化ガイドラインです。世界各国の企業が実際に使用し、2001年19月に改善・完成したものが発表されました。
GHGプロトコルの目的は信頼性のある企業の※GHGインベントリの作成です。そのほか、GHGの排出による影響を正確に把握するために世界規模の取り組みを推進しています。企業がGHG排出量を管理し、削減するための手段・方法の開発や、企業の温暖化対策に関する取り組みの報告の保管なども行っています。※GHGインベントリ:温室効果ガスの排出・吸収などの量を取りまとめたデータのこと。
GHGプロトコルでは、財務報告書と同様にGHG排出量についても、実態を反映した客観的で信頼性があるものでなければならないとして、5つの原則を設けています。妥当性:企業活動やそれに係るGHG排出量が適正に反映される境界条件が設定されている。完全性:企業と設定された境界条件内の全てのGHG排出源と行動が反映されている。一貫性:GHG排出量の経年比較ができるようにする。報告の前提条件などに変更があった場合は明記する。透明性:全ての関連事項に触れ、事実を基に報告する。算定根拠・前提条件を明示する。正確性:可能な範囲で正確に算定し、必要な精度を確保する。報告内容の妥当性を評価できる情報を含める。
GHGプロトコルにおいてScopeとは「範囲」の意味で使われています。Scopeは3つに分けられます。Scope1:事業者からのGHGの直接排出(燃料の燃焼、工業過程)Scope2:他社から供給された電気・熱・蒸気の使用による間接的な排出Scope3:Scope1・Scope2以外の間接的な排出(関連する他社の排出など)
サプライチェーン排出量はScope1~3の合計です。GHGの排出量は活動量×排出係数で算定します。活動量とは生産量・使用量・焼却量などの排出活動の規模、排出係数とは活動量当たりの排出量のことです。
Scope1は直接排出量を抽出、Scope2/3は活動量に排出係数をかけて排出量を算定します。