企業の皆様が非常に苦しんでおられるScope3について算定方法をまとめた記事になります。ISSB(国際基準)でもCSRD(EU基準)でもScope3の算出が求められます。SSBJ(日本基準)もISSBをコピーする可能性高いので同じく算出を求めてくるでしょう。こおkでScope3をおさらいしたいと思います。
スコープ3の算定方法は難しい?カテゴリー11の説明と算出方法について – ESG Journal (esgjournaljapan.com)
Q:Scope3とは?
A:以下の通りです。
画像出典:排出量算定について|環境省
企業活動において、自社の上流や下流におけるGHG排出量(スコープ3)は、自社内の排出量(スコープ1,2)よりも多い場合が大半である。そのため、企業は自らの事業活動からの排出だけでなく、すべての事業の取引先企業やエンドユーザーの排出量も考慮したうえで、排出量の算定・削減をおこなう必要があるという見方が重視されるようになった。
Q:Scope3にはどのようなカテゴリーがあるの?
A:全部で15カテゴリーあります。特にカテゴリー11(販売した製品の使用)は使用者による製品の使用から使用料を算定しなければならず難所といわれている。
スコープ3のカテゴリーの中でもカテゴリー11は、算定が難しいとみなされる場合が多い。カテゴリー11は、「販売した製品の使用」、すなわち製品が消費者によって使用されているときに排出される温室効果ガスを指す。例えば、エアコンを販売する企業の場合、販売したエアコンが使用時にどれくらい温室効果ガスを排出したかを測定するのが、カテゴリー11の排出量だ。なお、エアコンなどの空調機器は、ライフサイクルでみると使用時に排出されるCO2が9割を占めると言われており、同カテゴリーの重要性は高い。
Q:カテゴリー11は具体的にどのように算定するの?
A:大きく分けて直接使用と間接使用に分かれている。直接使用は算定必須、関節使用は重要な場合算定する。シナリオによって排出量が大きく変わるため、結果を開示する場合は使用したシナリオも開示する必要がある。
Q:他社はどういう風に開示しているのか?
A:ダイキン開示をご覧ください。
エアコンなどの空調機器をメインに展開するダイキンは、サステナビリティレポートやHP上で自社のGHG排出量(スコープ1,2,3)を公表している。特に、エアコンは使用段階での電力消費が大きいため、使用時のGHG排出量も大きく、排出量の算定や報告すべき事項として重要性が高いと判断されている。なお、カテゴリー11に該当する「空調機使用による排出量」はサプライチェーン排出量の約8割を占めている。また、ダイキンはスコープ3の算定方法について詳しく公表している。また、カテゴリー11に関しては「エネルギー起源」と「フロン類」に分けて算定している。
サステナビリティレポート2023「温室効果ガス排出データの算定方法| ダイキン
環境省のHPで排出原単位データベース見つけました。こちらを利用すれば活動量を入手することでScope3を計算できます。