SECが先日公表した気候情報開示規則の執行を一部停止するとのこと。規制公表後に規制の停止/規制強化を求める訴訟が相次いだことに伴う措置です。
米証券取引委員会(SEC)。先月公表した気候情報開示規則の「適用」を一時停止。控訴裁判所での「統括審理」への準備と説明。だがSECの「旗色」悪く、「反ESG派」有利に(RIEF) | 一般社団法人環境金融研究機構 (rief-jp.org)

米証券取引委員会(SEC)は6日付で、先月初めに公表した気候情報開示規則の執行を一時停止措置を講じた。規則公表後、規則の停止を求める訴訟や規則強化を求める訴訟が相次いだことから、審理は複数の訴訟を統括的に扱う方向となっており、その統括訴訟は共和党任命判事が多数を占める控訴裁判所が選ばれ、今回の一時停止措置はその訴訟審理の準備の一環とみられる。SECは「規則を一時停止しても、規則を堅持するSECの主張に揺るぎはない」としている。だが、審理が長引くと、一時停止措置も長期化し、米企業は気候情報開示規則を活用できない状態が「常態化」する可能性もある。

米国の開示規則案は金融庁の資料がよくまとまっています。

03.pdf (fsa.go.jp)