最近耳にするESGデューデリジェンスとは何か?そのような素朴な疑問をまとめた記事です。ポイントは以下の3点です。
1. DDとは何か?
2. 具体的にどのようなDDがあるの?

「ESGデューデリジェンス」に不可欠な7ステップ – オルタナ (alterna.co.jp)

1.DDとは何か?


日本で、デューデリジェンス(DD)は義務化されていないが、何をもってDDと呼べるのだろうか。参考になるのが、経済協力開発機構(OECD)が策定した、「OECD責任ある企業行動に関する多国籍企業行動指針」だ。

同指針では、「DDの性質と範囲は、個々の状況下の事情に依る」とし、次のようにDDの方針を定めた。「自社の活動を通じて負の影響を引き起こす又はこれを助長することを回避し、負の影響が生じた場合は、救済を提供する、又は救済に協力するなどを通じ、これに対処する」(一般方針、第12項)

2. 具体的にどのようなDDがあるの?

CSDDDは先日成立しましたね。適用企業は従業員が1,000人を超えてかつ全世界純売上高が4億5千万ユーロを超える会社(域内/域外)が対象です。
【解説】欧州企業持続可能性デューデリジェンス指令(CSDDD)の概要と修正内容 | aiESG

⚫︎ 適用期間について
CSDDDは、EU域内・域外問わず企業の規模間に沿って指令適用期間について以下のように区別します。日本企業が関係するであろう「EU域外企業」については以下のような適用が予想されています。
(前提条件)
「直近会計年度のEU域内の純売上高が4億5000万ユーロ以上の企業」&「連結で上記に該当するグループの最終親会社となる企業」
1. 前年度の純売上高が15億ユーロを超える企業:指令発効3年後に適用
2. 前年度の純売上高が9億ユーロを超える企業:指令発効4年後に適用
3. 上記以外かつ、前提条件を満たす企業:指令発効5年後に適用
2024年3月時点でCSDDDが承認されたことを考慮すると、EUにて事業展開を行う日本企業の一部は2027年から本規則に対応する必要があります。