サステナビリティコンサルタントである安藤氏による記事です。地に足がついたコメントで実務に携わる方々にとってとても参考になる内容と思います。記事の要約は以下の通りです。

◎マテリアリティはマクロ要因(社会の影響を強く受ける課題、人口減少とか)とミクロ要因(自社固有の課題)に分かれる。マクロ要因は適応、ミクロ要因は緩和で進める。マクロ要因を法令で求められること以外の理由で緩和で取り組む場合はロジックを整えないと企業として取り組む必然性が見えない。 ◎シングルとダブルを分けるのはアカデミアだけの論点。実務上はISSB/SSBJに対応する場合も、ダブルマテリアリティを前提としたシングルマテリアリティになるのではないか?社会的インパクトが大きくて財務インパクトが低くてマテリアリティにしないという判断はそれだけでレピュテーションリスクが高い。 ◎99%達成不可能なバックキャスティングによるマテリアリティは形骸化しやすい。フォアキャスティングの思考も大事。サステナも大事だがそもそも企業が提供する製品/サービスに魅力がなければ、サステナ活動頑張ってもサステナビルな組織にはなれない。まずは”主要事業のネガティブインパクトを減らしながら稼ぐ”ことが大事。

SSBJ基準でも言及されるマテリアリティ特定の注意点 – サステナビリティのその先へ (andomitsunobu.net)