昨日大日本印刷がPBR1倍に向けてまずは自社株買1,000億円を含む資本効率改善策を宣言しました。

大日本印刷がPBR1倍超宣言 – 日本経済新聞 – CFOニュースPlus (cfonewsplus.com)

大日本印刷、PBR1倍に向けて自社株買1,000億円実施 – 日本経済新聞 – CFOニュースPlus (cfonewsplus.com)

そしたら翌日株価が大きく上昇して2006年5月以来の高値になったという記事です。PBRも2月末0.88から当該記事投稿時点で0.95まで上昇しました。IRがきっかけでここまで株価があがるケースはレアです。

大日本印刷株、一時10%高 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

10日の東京株式市場で大日本印刷株が3日続伸した。一時前日比370円(10%)高の4160円を付け、株式併合を考慮した実質ベースで2006年5月以来の高値となった。9日に計3000億円の自社株買いを含めた中期経営計画の骨子を発表した。株式市場が課題としてきた政策保有株の削減も盛り込まれ、資本効率の改善期待が高まった。9日には1000億円を上限とする自社株買いを発表。発行済み株式(自社株除く)の15%にあたり、「規模はサプライズだった」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹氏)と積極的な株主還元策が好感された。中計骨子では資本効率の改善策を示した。大日印は政策保有株が多く、資本効率を下げていると指摘されてきた。政策保有株はリクルートホールディングス株や第一生命ホールディングス株など22年3月末で約3400億円で、純資産(約1.15兆円)の3割に達していた。28年3月期までに政策保有株を純資産の10%未満に減らす目標を掲げ、売却で2200億円の資金を調達する。自社株買いで中期的に自己資本を1兆円に減らすことで、自己資本利益率(ROE)を10%に引き上げる。市場では「ROE向上へ利益拡大とともに資本圧縮にも取り組んでいくことが具体的に示された」(野村証券の河野孝臣氏)ことが評価された。

なぜか同業他社の凸版印刷株も8%高になりました。大日本印刷と同じくリクルート株式を保有しているのが要因ではないか?とのこと。