温暖化ガス排出量あたり営業CFという面白いランキングが紹介されていました。今後炭素税等も導入見込みの中で温暖化ガス排出量あたり営業CFが高い会社は質の高い営業CFを稼いでいるといえます。営業利益ではなく営業CFにしたのは会計基準差を排除するためとのこと。

CO2排出量あたりの稼ぐ力 東応化、付加価値品で高効率 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

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東京証券取引所に上場する鉄鋼・化学業種のうち、時価総額上位50社を算出対象とし、日本経済新聞社が独自にまとめた。化石燃料を多く使う鉄鋼・化学の2業種はエネルギー起源のCO2排出量が産業部門別で上位1、2位を占め、産業全体の5割以上に上る。企業間取引向けでCO2排出が多い素材企業を対象とし、化粧品などが中心の会社は対象から除外した。今回は自社排出を示す「スコープ1」、電力などエネルギー調達に関わる「スコープ2」を算出対象にした。

CO2排出量あたりで稼ぐ力が低いのは、より川上側の素材を手掛ける企業だ。原料加工に膨大なエネルギーを必要とするからだ。鉄鋼大手3社は上位30社に入らない。鉄鋼では鉄鉱石から鉄を取り出すのにCO2排出の多い石炭を使う必要がある。日本製鉄は6021円、JFEホールディングスは4560円、神戸製鋼所は8095円にとどまる。使用済み鉄スクラップを再生する電炉メーカーは高炉メーカーよりCO2排出量あたりで稼ぐ力が相対的に高い。

あの信越化学でさえこのランキングでは17位に甘んじているのですね。半導体シリコンウェハー作る際の電熱が原因らしいです。