本日の日本経済新聞”複眼”で”「東証改革」魂を入れる”という記事ありました。専門家4名の記事ありましたが一番刺激的だった富山氏の提言を紹介します。
プライム企業200社が妥当 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
東証の市場再編は踏み込み不足だった。プライムに上場する企業数は多すぎる。日本の経済規模で考えると200社程度が妥当だ。有識者会議の指摘を踏まえ、東証はプライムなどの基準を満たさなくても上場を認める「経過措置」に適用期限を設け、上場廃止にするルールを明確にした。一歩前進で評価したい。
企業のガバナンス改革は官主導で形式が先行してきたが、実態も変えていく必要がある。コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)をさらに細かくするのではなく、ガバナンスの担い手のレベルを上げていくべきだろう。幹部候補生を他社に社外取締役として派遣してはどうか。他社の取締役会で議論して知識や経験を積み、ガバナンスなどで参考になる点を自社に還流していけばいい。トップのあり方も変える必要がある。従来は(終身雇用が前提の)メンバーシップ型雇用をベースにトップを選んできた。ものづくりの会社が工場を持たないファブレス企業に変わるような時代に、既存事業をベースにトップを選ぶやり方はそぐわない。ジョブ型雇用で経営のプロを育てるなどして、グループ全体の戦略を考える人材をトップに選ぶ仕組みが重要だ。
他のお三方も意見は色々でしたが、”PBR1倍割れは4まずい&プライム市場に上場している会社多すぎ”は共通しているように見受けられました。プライム上場廃止が困難ならTOPIXから外せ、という川北 京大教授の提言も面白かったです。