ESG投信から資金流出が相次いでいる、原因は金利上昇等色々あるものの、重要な一つとして見せかけ」ESG投資への不信がある。これらの動きを受けESG投信の格付けも厳格化傾向にある、という記事です。SVB破綻に結び付けるのは強引な印象持ちました。あれば国債価格下落に伴う取り付け騒ぎで破綻したという理解なので。

世界のESG(環境・社会・企業統治)投資信託に逆風が吹いている。破綻したシリコンバレーバンク(SVB)の親会社など、ESG対応は見せかけと捉えられるような企業への投資が目立ち、足元では過去最大の資金流出となった。投資家の不信を払拭しようと、質の高い投信を選別するなど変化の兆しもある。この逆風を信頼回復に向けた生みの苦しみに変えられるか。

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EPFRのデータでは、15~21年まで年平均2.6倍のペースで伸び続けてきた世界のESG投信の資金流入額は22年に一転して前年比8割減少した。世界的な金利上昇などの影響はあるにせよ、ESG投信に逆風が吹いていることは間違いない。ESG投資への不信は、米国で勢いを増す「反ESG」への追い風になりかねない。3月1日までに、米国の企業年金がESGを考慮した投資判断を禁じる決議案が米上下両院で可決された。最終的にはバイデン大統領が拒否権を行使したものの、環境対策に前向きとされる与党・民主党が多数派を握る上院でも可決されている。

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ESG投資が始まった一因は、01年に破綻した米エネルギー大手のエンロンの不正会計事件とされる。当時は環境対策に積極的な企業と市場で評価されていた。「企業の環境と社会への貢献だけを見ていては不十分」として、企業統治も合わせて評価するきっかけとなった。過去の反省を礎にしたはずのESG投資。過去最大の資金流出を市場からの警告と捉え、投資家の信頼を回復できるか。正念場を迎えている。

エンロンがESG投資のきっかけになったのは意外です。