ESGのGに関する話題です。これだけガバナンスに関するルールを整えても企業価値の向上ができない(=PBR1倍超えない)企業はGの実質が整っていないからだ。であれば、これ以上Gのルールを整えるより、各社問題点を特定したうえでアクションプログラムを推進していったほうが企業価値向上につながるのではないか?、という記事です。

インタビュー:企業統治改革、6月までに「行動計画」 形式から実質へ=金融庁審議官 | ロイター (reuters.com)

金融庁で情報開示や企業統治を担当する井上俊剛審議官(企画市場局)は、ロイターとのインタビューで、日本のコーポレートガバナンス改革は形式を整えるところから実質を求める「第2フェーズ」に移ったとの認識を示し、6月ごろまでに「アクションプログラム」を取りまとめる考えを示した。株価純資産倍率(PBR)1倍割れ企業が多く存在する問題についても、投資というツールを使って変える余地があると述べた。

井上審議官は、ガバナンス改革について、社外取締役の増加など形式面では整ってきているが、企業価値向上という実質的なところに十分波及していないと指摘。「実質面で改革を進めていくためにはコードの改訂という手法ではなく、問題点を特定してアクションプログラムを進めていったほうがいいのではないか、という問題意識で政策を進めている」と述べ、6月ごろまでに「アクションプログラム」を取りまとめる方針を示した。

PBR1倍割れ問題が昨年末から堰を切ったように各所でクローズアップされてきました。今後はPBR1倍割れ企業に対して何らかの具体的なてこ入れ(もしくはプライムからの退場宣告?)が出てくるものと読んでいます。