言わずと知れた名著です。私の理解が遅かったため3回読み返しましたが、まだ十分理解できてないんだろうな…という感覚です。読むたびに新しい発見がありました。

失敗の本質 | 書籍 | ダイヤモンド社 (diamond.co.jp)

私自身の学びは以下の通りです。

激動の時代(今みたいな時代)は①冷徹に現実を把握する、事実から逃げない&先入観は持たない。②事実に向き合い合理的に戦略をたてる、人情で合理性を捻じ曲げない。根性頼りは絶対NG。③戦略に沿った活動だけを徹底的に遂行する。目的の単一化と戦力の集中は戦争の基本、何をするかじゃなく何をしないか決めること。④コンティジェンシープランは絶対に必要、戦争は錯誤の連続なのでミス少ない者が勝つ。⑤目的/目標を所与として方法/手段を考えようとしない。ゼロベースで目的/手段から常に考える癖をつける。

特に印象に残った文章を抜粋します。

P245:日本軍の失敗の過程は、主観と独善から希望的観測に依存する戦略目的が戦争の現実と合理的論理によって漸次破壊されてきたプロセスであったということができる。

P292 :事実を冷静に直視し、情報と戦略を重視するという米軍の組織学習を促進する行動様式に対して、日本軍はときとして事実よりも自らの頭のなかだけで描いた状況を前提に情報を軽視し、戦略合理性を確保できなかった。

「超」入門 失敗の本質も面白いです、特にKPIのくだり。実際の企業活動に置き換えているので、併せて読んだら理解が進みました。